2025/12/28 00:00
私は、
自分を霊能者だとは思っていない。
占い師でも、
ヒーラーでも、
先生でもない。
それでも、
見えてしまうものがあり、
感じてしまう流れがある。
だからこそ、
その扱い方を間違えたくなかった。
縁は、
増やせばいいものじゃない。
引き寄せればいいものでもない。
むしろ多くの人は、
縁に振り回され、
絡まり、
疲れきっている。
私はそれを、
何度も見てきた。
「良い縁がほしい」
そう言いながら、
本当は
自分の位置が分からなくなっている人 を。
だから私は、
縁を足さない。
結び直す。
必要な縁が残り、
役目を終えた縁がほどける。
それだけで、
人は驚くほど
呼吸が楽になる。
「導師」という言葉を選んだのは、
導きたかったからじゃない。
前に立ちたかったわけでも、
教えたかったわけでもない。
むしろ、
奪いたくなかった。
相手の感覚も、
選ぶ力も、
人生の責任も。
導くとは、
引っ張ることじゃない。
答えを渡すことでもない。
境界を示すこと だ。
ここから先は、
あなたが進める。
ここまでは、
一緒に立てる。
その線を、
静かに指すだけ。
私は、
誰かの人生を代わりに生きない。
決断もしない。
責任も取らない。
でも、
その人が立っている場所が
苦しさを生んでいるかどうかは分かる。
そして、
戻れる場所があることも知っている。
縁が整うと、
人は無理をしなくなる。
説明しなくてよくなる。
比べなくてよくなる。
証明しなくてよくなる。
ただ、
自分の足の裏の感覚が戻る。
それが一番大きい。
「しめ縄」という名前を選んだのも、
同じ理由だ。
しめ縄は、
何かを呼び込むためのものじゃない。
ここから先と、こちら側を分けるためのもの。
守るためであり、
乱さないためであり、
戻る場所を示すためのもの。
踏み込む人もいれば、
立ち止まる人もいる。
怖くなる人も、
何も感じない人もいる。
それでいい。
境界は、
誰かを選ばない。
縁導師とは、
答えを与える存在じゃない。
混線した縁をほどき、
その人を元の位置に戻す存在 だ。
この文章を
ここまで読んだ人がいるなら、
もう分かっていると思う。
私は、
分かりやすさより
誠実さを選ぶ。
安心より、
静けさを選ぶ。
ただ、
境界に立っている。
縁が、
いちばん自然に呼吸できる場所で。
── しめ縄
縁導師:コウキ
